Hiking New Zealand社「10 daysサファリ」
自然探検型ツアー【NZ南島 西海岸原生林を歩くツアー10日間】
スタート地点 / 南島ネルソン・ビジターセンター前 8:00am 集合
終点 / クイーンズタウン) 7:00 pm 解散
長さ(期間)/ 10日間
レベル/ ミディアム(中級の上。度重なる渡渉や、荒野歩き有り)

「手配編」
2004年1月、日本から、インターネットで、3/9(火)ネルソン発の
サファリ・ツアー10日間を申し込んだ。2月末現在、3/9発ツアーの客は
我々夫婦だけらしい。最小人員4名に満たないとツアーを催行しないと
言う。他の出発日に変えてはどうか?とメール送ってきた。どたんば
まで、このツアーが決行されるかどうか不安だった。日本出発の前日に
やっと、「全部で5名確保した。The trip will be running. OK」と
言ってきた。ヤッター!
【10日間行動を共にするメンバー】
@はだしの女性はルースRuth27歳。Kiwi(ニュージーランド人)ガイド。
我々の受けた初印象「こんな若いねーちゃんにガイド務まるの?」
A中年男性はカナダ人フレッドFred52歳。公務員3週間のホリデー中
B太目のお姉ちゃんはアイルランド人のジョアンJoan36歳。世界1周
の旅の途中
C最年少のイギリス人女学生エマEmma18歳。オックスフォード大学生
D日本のシニア代表タミィTammy63歳。山歩き4年目
E残り少ない50代おばんトキToki。シニアNZツアーリーダー
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このミニバンの後ろに キャンプ・トレーラー(動く台所)が ついていて、とても便利 |
| まず、ザックの中身の点検から。 ガイドのルース嬢より荷物の 入れ方の指導を受ける。 |
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< 第1話 >
1日目(3/9火曜日)ツアー初日 買出し、持ち物チェック
まず、旅は大掛かりなShoppingから。今日と明日の2日間の食料雑貨を
スーパーで買い揃えることから始まる。料理の材料はじめ、おやつ/果物
ドリンク類/スナック類/トイレットペーパーに、いたるまで、ルースの
メモをもとに、手分けして、スーパー内をかけめぐる。ルースはなかなか
しっかり者。メンバー1人1人に、買う物の指示を出して、ちょっとでも
高いものをかごに入れると、NOサイン。でも、どーゆうわけか、ビール
ワインはOK。但し、飲みたい人が、ザックに入れて運ぶという条件で。
メンバーの役割として、フレッドを会計係に選ぶ。1日20ドル10日分
の食料費を彼に渡す。これは、サファリーのツアー代金とは、まったく
別口だ。これを元に、食料が底をついたら、随時、途中のスーパーで、
補給しながら、旅を続けるシステムだ。
10時。買い物が終わると、やっと出発。ルース運転のミニバスで、
フローラサドルに向けて出発。11人乗りのバスに6人だから余裕がある。
12時フローラサドル到着。サドルsaddleとは、鞍部という意味である。
ここで、まず、腹ごしらえ。キャンプトレーラには、小さなガスボンベ
ガステーブル、トースターがついていて、調理は何だってできる、また、
折り込み式の調理用テーブルが装備されてとても便利。野菜、果物類、
パン、パスタ類、調味料類を、仕分けして入れる収納庫、肉類生鮮類用に
大きな保冷ボックス。プラスチックの食器類、それに、カップ/ナイフ
フォーク/スプーン/フキンまで装備されている。無いのはトイレだけ。
なるほど、こんな風に、NZの人たちは旅をするのか・・・? 実に面白い。
昼食は、食パンにRelish(ピクルス風味)を塗って、ツナ缶にソーセージ
とトマトのスライスをはさんだサンドイッチにコーヒー。各自、好きな
だけ作って食べるシステム。行儀よく待っていても、誰もあなたの分は
作ってくれませーん。ぼーっとしていると、食いっぱぐれてしまいます。
昼食が終わると、ルースは、地面に青いシートを広げた。そして、
ザックの中身を全部出すように言った。そして、Outdoor Shopで買った
大きなナイロン袋を、まず、ザックに、入れさせ、そのあと、その中に
全部の荷物を入れるように指示した。なるほど、こうすれば、川わたり
しても中身は濡れない。このパッキングの仕方は、後々とても役立った。
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ルースより、川渡りの仕方を教わる。 3人一組で、肩を組んで渡る。 小柄な日本人は両側を支えてもらう。 |
| 真ん中あたりは、流れも速く深い。 パンツも靴も、びしょぬれ。 冷たーい! |
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やれやれ、渡り終えた! ここらで休憩。チョコを手にして、 Happy なエマ18歳 |
Kahurangi National Park(カウラギ国立公園)
→Dry Rock Shelterまで10.5km
午後2時いよいよ出発。日本では考えられない遅い出発だ。フローラ
サドルから、ドライロックシェルターへの道は、整備されているものの、
なかなか、きつかった。Flora川とBalloom川の渡渉が数ヶ所あった。
ガイドのルースの足は速い。付いて行くのがやっとだ。「中級コース」
という表示に、だまされた!彼らにとっては、中級でも、我々日本人に
とっては、上級コースだよ、これは。自分の持っている15万分/の1
マップでは、詳しい情報は得られないのが残念!
6時半頃、くたくたに疲れてようやくロックシェルターに着いた。
出発した頃は青空も見えたが、あと曇天に。渓谷沿いのトラックは、
晴天の時はよいが、曇天の時は寒いし、サンドフラィがたかるし・・・。
今夜の宿泊(ビバーク)場所は、Dry Rock Shelter これは小屋の名前
ではなく、文字通り、大きなせり出た岩の下(岩屋)なのだ。ここらは
昔の金山跡地だとか。まぁ、それはともかく、今晩ここで寝るために、
信じられない作業が待っていた。
くたくたに疲れた我々に、ルースが、これから薪を集めに出かけると
言う。ゲッ!ザックを置いて、枯れ木(朽木)を拾いに出かける。
もう1歩も歩きたくないのに。ルースはどんどん先頭に立って、ナタの
ようなもので枯れ木を切り倒す、それを先ほどのほら穴まで、よろよろ
運ぶ我々。疲れた足に、相当こたえた。
薪がちょろちょろ燃え始めた。いよいよ夕食の準備にとりかかる。
暖かいコーヒーで、冷えた体に生気が戻る。小雨でぬれた衣服を木の枝
に吊るす。(結局は乾かなかったが)
夕食は、プラスチック容器に、パスタと野菜をミックスしたようなもの
1杯とみそスープ。デザートはチョコとブランデー。フレッドがゴースト
(幽霊)の話をした。燃える焚き火のあかりの中で、聞く幽霊の話は、
雰囲気にぴったしだった。
トイレは山奥にもかかわらず、円筒形のトイレが少し離れた丘の上に
設置されていた。真っ暗な潅木の中にあるので、懐中電灯を持たずには
行けない。深夜、迷子になりそう。まして、幽霊の話を聞いたあとでは、
苔につまずいても、ドキっとした。
寝床は高床式で、備えのマットは3枚のみ。選にもれた自分はマット
なしで寝る。ルースは、我々と離れたところ地面で寝ていた。ネルソンの
「カトマンズ」という店で、思いきって買った最高級ダウンの寝袋は、
軽くて、暖かい。みな、私の寝袋みて、「オー!」という顔をした。
でも、夜半、冷気が顔に降りてきたので、顔も寝袋につっこむ。
残念ながら、星の見えない夜だった。生まれて初めての岩屋(この表現
ぴったし)での、野宿でした。
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岩屋のようなDry Rock Shelter せり出た大きい岩の下で第1夜。 枯れ木を集めて火をおこす。 高床式の床で寝袋に入って眠る。 ホームレスな世界。 |
第1日目終わり
3/10水(2日目)→Flora Saddle へ戻る 12km
6時起床。ダウンの暖かい寝袋のお蔭で、ぐっすり眠れた。シリアルと
コーヒーの朝食。天気悪し。ミーティングの結果、今日の予定のゴードン
ピラミッド行きは取りやめ。登らずに、「巻き道」することに。
8時20分出発。この「巻き道」がくせもの。道なき道をどんどん歩く。
タソック(牧草)と背の低い雑木が生い茂っている。その草の下は、
穴ぼこだらけ。時々ストンと足を取られた。歩きにくいことこの上なし。
ガイドのルースは苦も無く歩く。私は相当体力を消耗する。
11時20分ゴールドマイン(金鉱跡地)着。奥行きはかなりある。足元
は水溜り。トキは、皆についていかず外で用足しに。私も催してきたの
で、越中の連れ○○と相成った。こちらでは、ルー(Loo)に行くと
言うようだ。Looのあと、一服つけて、Sinkhole(吸い込み穴)を覗く。
洞窟の風穴は相当深―い!
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ゴールドマイン昔の金山跡。 相当、奥行きがあるようだ。 中へ入らずに、外で一服。 ついでに、用足しも。 |
道中のおやつは、チョコ、ナッツ類、ドライフルーツのミックスしたもの
を休憩時に分け合って食べた。我々は、あまりチョコに執着しなかったが
残り4人は、「誰が一番多く食べたとか、なんとか・・・。」とよく揉めた。
昼は、腹が減ったら、適当に、ツナ缶を開けてピクルス風味のペーストをパンに塗って、それにレタス、トマト、チーズをはさんだりして食べた。
昼食後、出発点のフローラサドルに向かう。とにかく、歩く距離が半端
ではない。12km(約7時間)ずっと歩きづめだった。峠に出たのは
1回だけ、あとはブナ林のトラックをずっと歩いた。
突然、エマが「ヒィ〜〜♪」と声をあげた。豊かな声量である。驚く
我々に、彼女はオペラ歌手になりたいと思っていることを打ち明けた。
現在、彼女は、オックスフォード大の学生で、休みを利用してNZに来た
ことなど、問わず語りに話し出した。両親は大学の先生と医者だとか。
単調な山歩き、ただ黙々と歩くだけでは、間がもたない。なぞなぞやら、
身の上話やら、ちょっときわどい身の下話もまじえて、少しづつ、我々
6人のパーティは、親しくなっていった。午後4時フローラサドルに到着。
1泊目の冒険ツアー無事終了。ヤレヤレ!