<第5話> 後半 
Okarito Camp Sea View Hostelで宿泊
ようやく我々は今日の宿泊地のオカリト・キャンプ、Sea Viewシービューホステルに到着した。今日の移動距離は半端じゃなかった。海浜に面したこのホステルは名前こそ立派だったが・・・とにかく外見がひどかった。建物が古いし、入り口やポーチ等は補修もせずに、そのまま放置したボロ家といった有様だった。(正直に言って、マジ?ここに泊まるの?・・・と思った)

私たち2人は・・・この期に及んでもう、どうでもいいや。屋根さえあればOKと開き直りの気分にさえなってきていた。(冷静になって考えてみれば、日本人の中年?オジン、オバンが、いい歳をくってしかも外国で若者達に混じって一体何やってんだろう?・・これまで潰れずにやって来れただけでも奇蹟だよ。本当に・・・。もまれもまれて、我々は、随分タフになってきたもんだ。

さて心配した家の内部だけど、何もかも古かったがきちんと整理されていた。意外に中は広くて寧ろ感じよかった。リビングルームはダイニング・キッチンを兼用。ソファーもある。どういう訳か隅にピアノまで・・・それにツイン個室!も有った。今日から2日間、我々夫婦Only。いびきの心配をしなくてすむよ。ラッキー!

ルースと3人で海岸を散歩する;
夏の日は長い。散歩がてらに、近くの馬の放牧場を見に行った。そこでルースに山(丘)登りを誘われた・・・だが、途中まで一緒に行って、あとは遠慮した。逞しい彼女は1人で、山道を駆けるように登って行った。
前にも触れたが、1日の作業の分担はしっかりしている。だから彼女は仕事と余暇の区別をはっきりさせている。今晩の食事当番はジョアンである。

エンマちゃんピアノに興じている;
音楽が好きで、やがては声楽家になりたい彼女。(堰を切ったように)高い声を張り上げて歌いながらピアノを弾きまくる。何故ここにピアノがあるの?・・・と、エンマちゃん。それはこっちが聞きたいよ〜。


夕食はIrish stewを頂く;
ジョアンが作ったアイリッシュ・シチューはなかなか美味しかった。シチューはフレッドとの共同作品らしかったが・・・とかく彼は、どういうわけか彼女の面倒をよくみたがる。
夕食後はまったくフリータイムだ。フレッドは先客(若い男女)の男性(オーストラリア人)と話し込む。ルースは単行本を読み耽る。ジョアンは日記を付けるのが日課だ。そう言えば、彼女は世界中をバックパック旅行して、いずれ紀行文を本にする・・・と言っていたなあ〜。私も毎日欠かさず日々の出来事を日記にメモッている。それを知って、彼女は、自分の記憶が怪しい部分について「何月何日、何をやっていたか教えて!」とよく尋ねてきた・・・若くても、やっぱりメモを取らないと、すぐ忘れるんだよねっ!フリータイムは、皆それぞれのスタイルで、リラックス。リラ〜ックス。そういえばリラックスがお互いの合い言葉だったよ。

満天の星空
古びたデッキ(でも広〜い)が私の唯一のスモーキング・エリアです。備え付けのイスもある。一服付けながらのスターウォチングは最高だった。水平線からは、全部、星、星!
星をさえぎる光は全く無い。自分の足下さえも暗くて見えなかった程だ。
この夜は、皆遅くまで起きていた。コーヒーや紅茶を飲んだり、だべったりして・・・。

Hotシャワーも浴びたし、今夜は、愛用の寝袋に入って眠ります。お休みなさ〜い。
(余談)掛けふとんは、ベッドにセットされていたのですが、泊まり賃を安く値切るため(ルースが交渉)ベッドの上に各自持参の寝袋を広げて寝るように指示されていたのです。

    (第5話 後半終わり)

もどる

第6話前半へ続く