| <第6話> 後半 (2004年3月14日 晴れ) |
2時頃に遅い昼食をとる; ホステルに戻って、パンと夕べの残りのシチューで空腹を満たした。(私は)食後、ダイニングで、コーヒーやスナックを口にして骨休めする。他の連中は・・・ルースは板の床にどっかと座って本読みを(相変わらず裸足で)、エンマは声(歌?)を張り上げている(ピアノを弾きながら)。ジョアンは時折り考える仕草をしながら日記書きに励んでいる。アレ?フレッドは?・・・リビングの隅のソファに深々と身を預け、長い足を投げ出して、これまた読書中でした。皆、暫しの休息タイムである。 |
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ハンギ料理を作る; 夕方、それは、ルースの号令で、海岸沿いの枯れ木(流木)拾いから始まった。何で枯れ木を集めるの? 疑問はすぐ解決した。何故ならフレッドが、(ホステル裏の砂浜で)既にショベルで穴堀りをしていたからだ。彼はカナダで公務員をしているそうだが、身を惜しまない人だ。愛想もいいし馬力もある。実に頼りになる人である。フレッドばかりにさせるのは悪いので途中から、穴堀り役を引き受けた。掘る穴の大きさは1m×1mの位の広さで約50cm〜60cmの深さである。 |
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| サンドフライの猛攻を受ける; やっぱり今日も半端ではなかった。楽あれば苦ありということか。軍手をせずに素手で掘っていたら、手を見るとゴマを振りかけたように真っ黒!?だった。サンドフライの襲来だ〜!いくら払い落としても、次々と刺して(噛みついて)くる。めちゃくちゃ痒〜い。雨具を着て十分に防備したつもりだったが・・・顔、頭、首筋と所かまわず攻撃してくる。絶えず動いていれば、刺されないんだが・・・しかし、それでは穴が掘れない。 やっぱり、この10days Hiking は、ただの遊びじゃなかったよ。・・・必ず終わりには、ドッキリが待っている。 |
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| ハンギのレシピー(食材); ハンギはマオリの伝統料理である。砂浜に掘った穴に熱した石を並べ、その上にぬらした葉っぱや布で包んだ芋や野菜、肉、魚介類などを埋め、地熱で蒸し焼きにする料理なのである。今回は、サツマイモ、ラム肉、マッシュルーム、トウモロコシ、ジャガイモ、チキン肉を食材とした。それらを葉に包んで穴に並べ、(その上を)しっかりと濡れた布で覆ってから、たっぷりと砂をかける。砂をかけたら、熱した石をくまなく並べ・・・その上で、どんどん焚き火をする。後は何もしなくてもいいのだ。数時間放っておけば出来上がり。 |
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ハンギ料理を食べる; 何から何まで手作りのハンギだった。蒸し上がる迄は、かなり間があるらしい。それまではリラックス・タイムです。海辺の時間はゆっくり流れた。黄昏時には(忙しい生活で忘れていた日常的空間であるが)薄暗くなって来て、いつの間にかサンドフライは姿を消していた。豪華(?)な晩餐;ハンギを掘り出したのは、何と!8時を過ぎていた。掘り出した時、その旨そうな匂いが空きっ腹を直撃した。速く食べた〜い! 浜から部屋に戻って、手際よく、皿に盛りつけてテーブルに並べた。今晩はワインも出るよ。デラックスなディナーの始まりです。酔いが回るにつれて皆さんは次第に饒舌に・・・。明日からの2泊3日のCopland track のトレッキングに備えて(トキと私は)腹一杯食べた。 ![]() |
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| 久しぶりにバスに入る; バスタブに半分位のお湯をはって今日1日の汗を流した(私達、日本人は、温水シャワーよりも、やっぱり、これが一番で〜す)。 |
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| ルースと相談する; ずっと気になっていた事があった。それはトキの両膝の具合である。かなり疲労が溜まってきており・・・休息しても疲れがなかなか取れない状態だった。明日は歩く距離も半端じゃないし、しかも山岳地帯である。(トキは決して弱音を吐かないので)万が一無理をして途中で潰れでもされたら、それこそ皆の足を引っ張ることになる。実のところ、私も少々自信喪失気味だったので・・・「明日はリタイヤします」と思い切って(トキと私は)ルースに申し出た。状況をじっと聞いていたルースから返った言葉は・・・ノープロブレムだった。(ガビーン!)地獄の行進が、明日から始まる。 第6話後半 終わり |