Toki Christchurch へ行く 2日目

翌日は、曇りでした。「なんだか、富山の天気に似て
るなぁと思いました。」

Christ church は、swamp(沼地)とかで、この時期、もやーっとして
いる感じでした。ロンは、mistyとか、foggyと言っていましたから。

朝一番、JAFのような車がholiday park にやってきて、ロンの車を
チェックしました。
その結果、オイル漏れの箇所が見つかり、ホームセンターへ行って
修理部品とオイルを買ってきて補う必要があることがわかりました。
20年まえのマツダだけど、何度も修理して、中身は、ほとんど
replace (取り替え)してしまったそうです。
ちなみにこの家族は、このマツダbongo の他、イギリス製のランド・
クルザーならぬランド・ローヴァーと、やはりイギリス製の可愛いMG車
の計3台持っています。暮らし向きは決して悪い方ではないようです。

家から持参したパンをholiday parkのキッチンで、トーストして、やはり
家から持ってきた(小さい容器に詰め替えてきた)蜂蜜とピーナツバター
を塗って、ポットの湯で、インスタントコーヒーを溶かして飲みました。
私がどんなmiserableな気分だったかわかるでしょう?ほかの宿泊者たち
holiday park のキッチンで思い思いの、食事を
作って楽しんでいるのに・・・。


実際 holiday park のkichenは、清潔で、最新の電磁式のcooker、大型
冷蔵庫、電子レンジも完備されていました。キッチンの横には15〜16人
位座れるダイニング・ルームもあります。常時熱いお湯が使えます。ドイツ
から来たというある若い男の子は、手際よく目玉焼き作って、トーストした
パンにそれを乗せ、ケッチャプかけて、うまそうに食べていました。たいした
料理でもないのに、私には、とても、おいしそうに見えました。

ロンドリー(洗濯室)には、洗濯機、乾燥機がそれぞれ4台設置されていま
した。6〜7人くらいの人数で旅行するなら、とても快適です。シャワーも、
水圧が充分あるし、トイレもきれいです。こんな場所を選んでくれたことに
関しては、ホストに感謝しなければなりません。「こんど日本から、
だれか遊びにきたら、NZ各地にあるホリディ・パーク
に泊まろうっーと!」

さて、午前中はWillowBank にある Wildlife(野生動物)をたずねました。
消えゆくニュージーランドの国鳥キーウイ(飛べない夜行性の鳥)を見に
でかけました。一時絶滅の危機に瀕していた貴重な鳥です。翼が退化して
飛べないのです。Kiwiは暗い所に棲息していて、そーっと、音を立てずに、
近づいていって、目を凝らしたら、やっと3羽確認できました。以外に小さい
のに驚きました。WillowBankという所は文字通り柳の堤(川岸?)で、
柳の木が公園内にいっぱいありました。
お昼はワゴンに積んであった、パンにチーズはさんで、食べました。この頃
になると、私も慣れてきて、あまりfoodに関して、期待しなくなってきていま
した。

午後はAntarctica 南極大陸センターに、行きました。南アメリカのチリを除
けば、南極に一番近い港が、NZのクライストチャーチということで、充実した
博物館でした。私はキャンディで、空腹をしのぎながら、電子辞書片手に
館内を見て回りました。結構得るものがありました。今度、誰かさんを案内
したいと思いました。これ本当。

3時にもらったビスケット2枚とチョコは、美味でした。私はお金持っていな
かった訳ではありません。家族のだれもあまり食べないのに、私だけ買い
食いするわけにはいかず、さりとて、みなにおごったりすれば、この先あて
にされるかも・・、私の頭の中でいろんな思いが交差していました。コンビニ
で買ったキャンディを2個づつ配った時、子供達すごく喜んで、
Toki, I love these candies!! Thank you so much.
少なくとも、私の記憶の中で、今まで、あめ玉2個でこんな
感謝されたことはないナ。

次に行ったところは、Save Mart.いわゆる衣料品のリサイクルショップ。
なぬ・・と思うなかれ、ジャッキー、ロン、ニコラ、ローラ、アンドリュの
目の色が変わった。
ウエディングドレス、パーティドレス、靴、バッグ、 帽子、コート、スリップ、ブ
ラ、おもちゃに至るまで、セカンドハンド。要するに中古品専門のスーパー
なのだ。どの衣類もきちんと、クリーニングされているから、店内は別に
臭わない。私は、赤いコットンのジーンズ1本9ドル(約540円)と
ウオーキングシューズ1足7ドル(約420円)を買った。ちゃんと試着して
買ったから、体にフィットしている。1時間あまり、それぞれ、家族は思い
思いのモノを買って、満足そうだ。「こんな安く衣類が買えるなら、何も
日本から運んでこなくても良かった・・・」でも、たいていの日本人は、
車でも、服でも、おNew じゃないと、気に入らないと思うよ。「この国を出る
時、要らない服は全部リサイクルショップに売って帰ろうかな。」

夕食はチキンが食べたいと子供たちが、騒いだので、Countdown という
スーパーで、丸焼きチキン1羽かってきて、キャビンで、野菜サラダ作って
一緒に食べました。私は、胸肉のあたりを少し頂きました。大学生の長女
マリーも合流しましたから、7人で、1羽。さっと、目分量で、自分が食べて
いい分だけ食べて、あとスーパーでやっと手にしたビール瓶1本空けました。
「今度いつかここにきたら、私は宴会やるぞ・・、要領が
わかったからね。」

夕食後は映画を見にいきました。「モンテクリスト伯」と、かいうようなタイトル
だったです。日本ではどんなタイトルになっているのか知りませんが、結構楽
しめました。

でも、だんだんわかってきました、この家のポリシーが。少なくとも、
Priority(優先事項)が食べ物や衣服ではないということ。
それに、私の入場券もホームスティ料で、まかなってくれていることから
決して、mean (ケチ)な人たちではなさそうだ。
ビール効いたか、映画が良かったか、その晩私はよく眠れました。

つづく

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